• 連載
  • 2022.06.10

知識ゼロから!アメフトを語ろう vol.3 アメフト基礎編part2

皆さんこんにちは!
1stdown編集部の清水です。

お待たせいたしました!
今回はvol.1のアメフト基礎編part1に続き、【アメフト基礎編part2】に進んでいきたいと思います!

part1でお伝えしきれなかったアメフト用語についてまとめてみました☻

それでは始めましょう~!!

!この記事のまとめポイント

■スペシャルチームは出場回数こそ少ないものの、勝敗を左右する重要なユニット
■ディフェンスにもオフェンスの「タッチダウン」と同じようにビッグプレーがいくつもある!

▼目次

    ■前回のおさらい|これだけは覚えたい!基本ルール


    ①アメフトはエンドゾーンにボールを運ぶ「タッチダウン」を目指す(タッチダウンしたチームに6点が加算)
    ②アメフトは攻撃陣と守備陣が完全に分かれている(野球のように攻守交替制!)
    ③アメフトは4回の攻撃の間に10ヤード(約9m)進まなければ攻守が交代する

    基礎編part.1では、アメフトの基本ルールについてお話しました。
    今回のpart2でも①~③のポイントを踏まえて学んでいきましょう!

    ■これだけは覚えたい!アメフト用語(中級編)


    今回のアメフト用語は「キック」「ディフェンス」、2つのカテゴリーに分けてご紹介していきたいと思います!

    <キック>

    アメフトは「オフェンス」チームと「ディフェンス」チームに分かれていると前回ご説明しましたが、実は「キック」というチームもあるんです!キックはオフェンスとディフェンスを行う間に行われ、別名スペシャルチームとも呼ばれます。

    スペシャルチームはオフェンス・ディフェンスに出場している・していないに関わらず、誰でも出場することが出来ます。またオフェンス・ディフェンスの間に行うキックですが、キック専門の選手がいるほど、試合の中では重要な役割を担います。

    また、キックは大きく①キックオフ②パント③フィールドゴールに分かれています。それぞれについて見ていきましょう!

    ①キックオフ
    試合開始もしくはタッチダウン後に自陣35ヤードから行うキックのこと。

    キックする側がディフェンス、キックされたボールをキャッチし、リターンする側がオフェンス。
    キックされたボールを取ったオフェンスの選手は、相手のエンドゾーンを目指して走り、タックルされた時点で攻撃が開始される。

    「キックオフ」という言葉は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
    サッカーやラグビーと同様に、試合開始時や得点後の再開時にされるキックのことです!

    ②パント
    オフェンスが4th downで陣地を挽回するためのキック。

    皆さん、もう覚えましたよね?
    アメフトは4回の攻撃以内に10ヤードを超えないと攻撃権を失ってしまうんです。

    つまり、パントはオフェンス(攻撃側)が4回の攻撃以内に10ヤードを超えられないと判断したときに、通常の攻撃ではなくキックで陣地を挽回する行為を指します。

    また、キックを行った時点で攻撃を放棄したことになるので攻守交替になります!

    なるほど…少しずつ、ルールと用語が繋がってきました!

    ③フィールドゴール(FG)
    ゴールポストの間を狙うキック。キックしたボールがゴールポストの間を通過すると3点を獲得。①のキックオフで登場した「キッカー」がボールを蹴る。

    4th downでオフェンスでもなく、陣地を挽回するパントでもない場面で行われるキックです。30ヤード以内で4th downになるとフィールドゴールを選択するチームが多いですが、キッカーの能力によってその距離はまちまちです。

    ゴールポストはフィールドの両端にあるエンドゾーンにあります。エンドゾーンにパスかランで入れば6点、フィールドゴールで入れば半分の3点と覚えておくと良いですね!

    <ゴールポストの違い>
    前回の記事で「アメフト」と「ラグビー」の違いをお話しましたが、実はゴールポストにもそれぞれ特徴があるんです!

    何となく、同じような形状だと思いがちなゴールポストも、よく見ると違いが分かります。
    アメフトはY型、ラグビーはH型と覚えましょう!

    番外編:ポイントアフタータッチダウン(PAT)
    タッチダウン後に残り5ヤードから1回のみ与えられる攻撃権。キックがゴールポストの間を通過すると1点、プレーでもう一度タッチダウンを取ると2点が追加される。
    別名:トライ・フォー・ポイント(TFP)

    ①キックオフ②パント③フィールドゴールの3つがキックだと説明しましたが、実はもう一つタッチダウンに行うPATというキックも存在します。残り5ydからオフェンスかキックを選択し得点を狙います。

    ほとんどのチームはキックを選択し1点を狙いますが、リスクを取って2点を狙うチームもあります。どちらの作戦を取るか考えるのも見ていて楽しいポイントになりますね!

    <ディフェンス>

    オフェンスを止めるディフェンスにおける、主な用語を紹介します!

    ①インターセプト
    オフェンスの選手が投げたパスをディフェンスの選手がキャッチすること。キャッチした時点で攻守交替となる。

    インターセプトは「ディフェンス側のタッチダウン」と言っても過言ではないビッグプレー!1試合に1,2回起きるか起きないかの珍しいプレーです。

    サッカーやバスケットボールでも耳にしたことがある用語ですよね!
    アメフトでも同様に、相手チームのパスをディフェンス側の選手が奪うことを指します。

    サッカーやバスケットボールは攻守交替がないため、インターセプト=攻撃のチャンスというようなイメージですが、アメフトでは一気に攻守交替となってしまうほどのビッグプレーなんですね!

    ②ファンブル
    ボールを持っているオフェンスの選手がボールを落とすこと。落としたボールはオフェンスのものでもディフェンスのものでもなくフリーボールとなるため、ディフェンスの選手は常にファンブルを狙ってタックルを繰り返す。

    落としたボールをオフェンスが確保すると、引き続きオフェンスが可能ですが、ディフェンスがボールを確保した場合には、その時点で攻守交替になります。

    また、ファンブルしたボールを確保することを「ファンブルリカバー」と言います。ファンブルリカバーもインターセプト同様1試合にあるかないかのビッグプレーになります!

    ちなみにサッカーでも、唯一ボールを掴むポジションのキーパーに対して使うことがあるそうですよ!

    ③ターンオーバー
    インターセプトやファンブルリカバーなど、ディフェンスがオフェンスのボールを奪い、攻守交替すること。

    上記のようにディフェンスがインターセプトかファンブルリカバーでボールを奪い、攻守交替することをターンオーバーといいます!試合を見ていてかなり盛り上がるシーンですね…!

    ④ブリッツ
    特定のディフェンスの選手が作戦によって決められたルートでQB※を目指して突進すること。

    ※QB…「クォーターバック」と呼ばれるポジションのこと。
    オフェンスの司令塔であり、様々な能力を必要とする花形ポジション!
    詳細は次回のポジション説明の際にお届けします!

    ディフェンス※は様々な動きを行ってオフェンスを止めようとします。その動きの1つがブリッツです。

    ※ディフェンスは
    ・最前線を守るディフェンスライン(DL)
    ・第二線を守るラインバッカ―(LB)
    ・最後尾を守るディフェンスバック(DB)に分かれる

    通常突進を行うのはDLのみですが、LBやDBが突進を行うことで不意を衝くことができ、オフェンスにプレッシャーをかけることができます。

    一方突進する選手を増やすことで、第二線や最後尾を守る人数が減ることによってパスを通されやすいリスクもあり、ディフェンスのギャンブルプレーとも言えます…!

    ⑤QBサック
    パスを投げる前のQBをディフェンスの選手がタックルすること。

    QBはパスの際に、プレーが始まった位置より後ろからボールを投げます。後ろに下がったQBをタックルで止めることができれば、1st downをより更新させづらくなります。ディフェンスラインが一番目立つビッグプレーです!

    ■まとめ


    ①キックチームは出場回数こそ少ないものの、勝敗を左右する重要なユニット
    ②ディフェンスにもオフェンスの「タッチダウン」と同じようなビッグプレーがいくつもある!

    今回のポイントはこの2つ!

    アメフトは登場回数が少ないポジションでも、一人ひとりのプレーが勝敗を左右します。
    攻守が頻繁に入れ替わり、目まぐるしく変わる試合展開を楽しむこともアメフト観戦の見どころかもしれませんね!

    次回は【オフェンス】【ディフェンス】【スペシャルチーム】
    この3つから成り立つ、アメフトのポジションをピックアップします!

    「アメフト基礎編」最後の記事となりますので、ぜひお見逃しなく~!

    この記事をシェア