こんにちは、1st down編集部です。
連載企画「働くリアル」では、各業界の現場で働くアメフトや他スポーツ出身者へお仕事を選んだ理由ややりがい、入社後のギャップなどを直接取材し、まとめて発信しています。
今回は新卒入社1年目で、大学職員として働く方にお仕事のリアルを直撃しました!
▼目次
【プロフィール】
年齢:23歳
大学時所属部活:アメリカンフットボール
職種:施設管理課
業種: 大学職員 入社1年目
私は施設管理課に勤めています。児童/学生を始め学園に関わる全ての人が学内の施設や物品を快適に安全に使用出来るように、取得から維持管理/警備/清掃まで、学校運営のベースとなる設備に関しての業務を幅広く行っています。
学生時代に大学職員の方を拝見したときには、ずっと机に座っていて作業しているイメージだったんですけど、学生が見ている大学職員のほとんどは大学事務局の方だったんです。
大学職員と一言にいっても、部署によって全然仕事が違います。
大学職員は大学事務局勤務と法人事務局勤務で大きく2つに分けられるんですが、僕が勤めているのは法人事務局で日頃学生の目に触れない職場なんです。イメージ的にはデスクワークというより体を動かす仕事が多いですね。
おそらく民間企業は社内で施設管理やトラブル対処は行わないと思います。
例えば「エアコンが壊れたので来てください!」となったら、社内の人ではなくて外部の業者を直接呼ぶと思いますが、大学職員の場合は一度現場対応を必ずしなければいけないんです。そういった部分は民間企業には無い特徴ですね。
仕事を任されることが頻繁にあるので、やりがいは常に責任感を持って働いているところですね。
印刷機や空調機の故障だったり、日々様々な問い合わせが来るんですけど私もまだ素人なので分からないことも多いです。でも、分からないなら分からないなりにどう動くかも大切です。
例えば今後同様のトラブルがあった際に「再発させないためにはどうしたら良いか?」とかも考えるようになりますし、そう考えられるようになると自分に責任感がついてくると思っています。
私が学生のときに見てきた大学職員はデスクワークのイメージでした。
ですがいざ入社してみると、施設管理の仕事がメインなので頭を使うよりも体を動かすことのほうが多かったです。アメフト出身なのでそんなに苦ではないんですけど、やっぱり力仕事は任されます(笑)
あとは、実際に学生たちが目にする大学職員ですら裏方だなと思うんですが経理課や総務課、財務課とかはさらに裏方なんですよ。日々学生が全然見えていないところで仕事をしているので、正直存在すら分からないと思います。
ですが、大学を支えているのはそういう人たちなんだと働いてみて感じていて、見えないところで働いている人たちがいるからこそ大学が成り立っていると思います。
私も今の仕事をちゃんとやらなかったら大学が間接的に崩れていくだろうなという自覚は持っているので、責任感を持ってお仕事をさせていただいています。
学校という場所は私にとって、様々な価値観に出会える場所だなと思っていて、今の私があるのも様々な価値観に出会えたからかなと思っています。
その中で特に一番濃かったのが大学生活だったので、そこが学生の人生の岐路なのかなと思ったんです。そこに携わって学生を支援して、良い人材を育てたいと思ったので大学職員を選びました。
大学からアメフトを始めたんですが、そこから初心者として何を学ぶべきか非常に大事だと思いましたし、どうやって成長して追いつかなきゃいけないかということをずっと考えていた学生生活でした。
最終的に主将を任されるまでになれたので、アメフトがうまくなったというよりは人間的に強くなれた気がします。人との関わり方、大人との関わり方だったり、そういった人と人との繋がり方を一番学びました。
主将だった頃の面から言うと、やっぱりリーダーが部員に求めていることってすごく多いんです。その経験から今の仕事で立場が部下になっても「リーダーはこういうことを求めているんだろうな」って汲み取ることが出来ているような気がします。
アメフトを大学から始めたばかりで0からスタートする、という面では社会人1年目でも非常に活きています。私が気を付けていることが「これが分かりません」っていう質問の仕方をするんじゃなくて「私はこうだと思いますけどどうですか?」っていう質問の仕方にこだわるようにしています。
仕事は物事を捉える力が非常に大事だと思っているので、何かを取り組む際に初めてのことが多いんですけど、単調な動きで覚えるんじゃなくてこういう意味を持ってやっているんだなと汲み取って日々取り組んでいます。
営業とかだと目標は立てやすいと思うんですが、大学職員って正直成果を目指していくようなところではないんです。「堅実さが何より大事だ」と働いて感じましたし、成果も大きく目に見えるわけではないんです。
だからこそ、それが崩れてしまっては大学として成り立たないと思いますし、そういったものに関して大学時代から堅実さを求めてやってきたのでそれが生かされているなと思います。
独りよがりで就職活動を進めないでほしいと思っています。
私自身も就職活動を進めていくにつれて捗らない場面がかなりあって、例えば志望動機が思いつかない、面接で会話が出来ないとかがあったんです。
でも、そこが今後の就職活動を思い通りに進めていけるターニングポイントになると思っていて、逆にそれさえ乗り超えてしまえば怖いものなんてないなって思っています。
私自身は大学職員を志望するにあたって、「何でこの大学を選びましたか?」っていう問いが一番弱かったんですけど、それをとことん突き詰めたから内定をいただけたのかなと思っています。
例えば、面接の完成度は何%ですか?という問いに70%って答える方もいると思うんですけど、私の中では0か100かだと思っているんです。
例えば面接対策とかを一人で音読したりとかすると思うんですが、それってセリフを覚えているのと同じでいざという時に本番で会話が成り立たないと思うんです。
私が就職活動で実際に落ちた企業の面接を振り返って考察しても、自分の考えじゃなくて頭に残っているセリフしか言えずに全然会話をしていない面接が多いことに気づきました。
自分の思いをいかに自分の言葉で言うかが大事だと思います!
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