• 連載
  • 2022.02.24

金融業界(信用金庫)ではたらくリアル|23歳/営業職/入社2年目

こんにちは、1st down編集部です。

連載企画「デジタルOB訪問」では、各業界の現場で働くアメフトや他スポーツ出身者へお仕事を選んだ理由ややりがい、入社後のギャップなどを直接取材し、まとめて発信しています。

今回は新卒入社2年目で、信用金庫で働く方にはたらくリアルをお聞きしました!

▼目次

    【プロフィール】
    年齢:23歳
    大学時所属部活:アメリカンフットボール
    職種:営業
    業種: 信用金庫 入社2年目

    1日のスケジュール


    (1)現在のお仕事とやりがいについて


    今は信用金庫で働いています。本来であれば入社後半年くらいで入出金や口座開設など、融資の事務手続きや書類整理などをある程度経験した後で、今年の4月から営業になる予定でした。

    ですが新型コロナウイルスの影響で、預金/融資/営業など全ての研修期間が延びてしまい、今年の10月から営業に出ることになりました。
    今は10月に向けて実際に先輩の営業さんと同行訪問で一日ついて回って、営業に出るための勉強をしているところです。

    研修の内容は、最初は預金の種類とかの初歩的な部分もありますし、電話応対の研修もありました。2年目になると研修も少なくなってくるんですけど、一番印象に残っているのがメンタルヘルス研修です。

    ストレスへの対処法とか、スポーツにおいてもそうですけど、ビジネスでも「ある程度のストレス(緊張)はパフォーマンスを上げる上で重要」とか、ストレスに対する色々な情報があったのですごいなと思いました。

    私も今まで高校で野球、大学でアメフトをやってきたんですけど、上下関係の厳しさというのは無いですし、上長の方たちもすごく気にかけてくださっていて、逆に手厚くフォローされていますね。

    上司の方は尊敬していますし敬語で話しますけど、理不尽にこき使われるとかは無いです。

    (2)お仕事のやりがいについて


    今営業の方と同行訪問していて感じることは、会社の代表者の方と一対一で話すことって他の仕事では2年目でなかなか出来ない経験だと思います。

    人生や仕事の面でも経験が上の先輩方と話すので、本当に色々と経験できることが一番の魅力ですね。

    (3)入社前と入社後のギャップ


    ギャップというか、「そこまでしているのか!」と思った点は情報管理の徹底度ですね。例えば一日仕事をしていて紙くずとかのゴミが出るじゃないですか。それを一定期間保管しておくんですよ。

    書類とかもすぐ捨てることは無いですし、日々個人情報を取り扱う仕事なので、そういったものは必ず約一か月くらい保管されています。
    本当に仕事で使ったものは全部取っておきますし、掘り起こせば何でも出て来ます(笑)

    (4)就職活動を振り返って


    父が自営業で会社を経営しているんですが、大学を卒業してすぐに父の会社に就職することは考えていなくて、まずは一度他の会社で就職することを決めていました。
    そんな中で継ぐにしろ継がないにしろ、経営面やお金の面で一番勉強になるのは銀行だろうと思い、銀行や金融業界を選びました。

    あとは就活の軸として「なるべく多くのお客さんの役に立ちたい、関わりたい」という思いがあったんです。

    合同説明会も色々行っていて、金融業界以外にもリラクゼーション(マッサージ)や新聞社、不動産業界とか本当に色んなところを見ていました。

    その中で「お金」って人間ほぼ全員が必要とするものなので、お金を取り扱うことは色んな人のお手伝いが出来るのかなと思ったんです。最終的には地域密着など、距離感が近いほうがやりがいを感じると思い信用金庫にしました。

    面接ではなるべくテンプレを作らないようにしていました。最初の自己PRはだいたい同じことを言うんですけど、それ以外は自分の中で「これを言いたい!」というものだけを軸に決めて、その他は会話に合わせて話していくことを意識していました。

    しっかり準備することも大切ですけど、一字一句覚えようとしてしまうと、どうしてもぎこちなくなってしまうので、思っていることを伝えられるようにすることを意識していました。

    あとは色んな人が受けている中で目に留まらなきゃなと思ったので、笑顔や挨拶だったり、面接官から「何か質問ありますか?」って言われたときにいち早く手を挙げるとか。少しでも他の人との差をつけようと思って、面接に挑んでいました。

    (5)アメフトの経験が社会に出て活きたこと


    社会に出て働いてみて感じるのは、仕事って一人では出来ないんです。
    特に金融機関は様々なものを取り扱っているので、本当に色んな人にお世話になります。

    その中で仕事って、アメフトに似ていると思っています。
    会社はパソコンを修理してくれる部署とか、会社と会社を繋げる担当の部署とか、色んな部署があってそれぞれ専門の人がいます。

    アメフトもQBだったら投げる/走る、OLだったら当たる/守るとか各ポジションに必ずやるべきことがあって、自分が任された責任を全うするという部分は、アメフトはどのスポーツよりも強く持っていると思います。

    あとは、大学で部活をやっている人って確か一割くらいなんですよね。なのでその時点でもう10人中1人の存在なんです。

    大学って中学/高校みたいに部活に入らないといけないこともなくて、何ならほぼ皆入らない中、厳しい環境の中で4年間身を置いてやってきたことは、それだけで一つ評価されるものだと思います。

    4年間、部活で過ごしていく中で知らないうちに礼儀やマナー、仲間とのコミュニケーション力も培われていると思うので、面接のときも面接官の方はそういった部分は感じてくださると思います。

    (6)今後のビジョン


    今は新型コロナウイルスの影響で営業の数字ばかりを求めずに「お客さんに寄り添う」という経営方針になっているので、数字はあまり求められていないんです。

    本来であれば、営業は必ず融資や預金の数字を求められますし、昇進するためには数字がある程度必要になります。

    あくまでも目的はお客さんの役に立つことや会社をうまく経営していくためなので、目的をはき違えないようにしながら、数字を追い求めて目標に向かって進んでいきたいです。

    あとは、色んな金融機関さんがいらっしゃって、同じ「お金」というものを扱っています。その中でお客さんは営業自身の人間性を見て「この人にお願いしよう!」と思うことが多いので、今後はお客さんとの信頼関係や人間関係を築いていきたいですね。

    もし自分自身が上の立場になって管理する立場になったら、職員のことを見ないといけないですし、指示することも多くなると思うので、お客さんだけではなく、職員からも信頼される人になりたいです。

    (7)就活中の体育会学生に伝えたいこと


    就活の時期って色んな企業を知ることが出来るチャンスだと思うんです。

    例えば基本給の金額がいくらなのか、今実際にどういう事業をしているのか、とか実際に説明会を聞いたりしないと分からないですよね。

    なので「絶対にここの企業に就職する!」って決めている人であればそこだけでもいいかもしれないですけど、少しでも他の業界に興味があったら色んな会社の説明会や選考に行ってほしいです。

    いざ行ってみたら想像と違って「この会社良いな」って思うところもありますし、私も金融以外に不動産会社の面接も受けていました。

    今部活で一つのことを突き詰めようと努力していることは本当に素晴らしいことですし、この先も必ず役に立つと思います!
    4年間は楽しいことばかりじゃなくて大変なことも多いと思いますが、その中でも4年間続けてきたということは、この先仕事で大変なことがあっても乗り越えられます。

    あとは「自分を採用しなくてどうするんだ!」って思うくらい、自信を持って自分をアピールすることが出来れば、面接官の方の目にも留まるはずです!

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    ご覧いただき、ありがとうございました!
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