• 連載
  • 2022.02.22

建設業界で働くリアル|26歳/施工管理職/中途入社2年目

こんにちは、1st down編集部です。

連載企画「働くリアル」では、各業界の現場で働くアメフトや他スポーツ出身者へお仕事を選んだ理由ややりがい、入社後のギャップなどを直接取材し、まとめて発信しています。

今回は中途入社2年目で、建設業界で働く方にお仕事のリアルを直撃しました!

▼目次

    【プロフィール】
    年齢:26歳
    大学時所属部活:野球
    職種:施工管理
    業種: 建設業界 中途入社2年目

    1日のスケジュール


    (1)現在のお仕事について


    入社して約半年間は建物全体の現場管理をしていました。全体の工程や安全を管理したり、仕事の基礎が学べるので最初に配属されたんだと思います。

    そこから去年の4月に地元に転勤して、建物の屋根や外壁などの外装分野をゼネコンさんから受注して打ち合わせを行いながら、建築図を基に施工図というものを作っています。

    また、実際に現場に入る日程までに色んなメーカーや商社から資材を仕入れて、職人さんたちと一緒に納品日に立ち会って、荷揚げはどこにするかなど指示を行っています。
    屋根などの外装分野はちゃんとした施工方法でやらないと雨もりしてしまうこともあるので、そういった部分の品質管理もしています。

    あとは材料を無駄なく使えるように予算管理もしていますね。

    ゼネコンさんとかは主に現場全体の予算を管理していると思うんですけど、私の会社では現場の一部を請け負った中で予算管理などをしているので、何個も現場を掛け持ちして色んなところに自分の担当現場を持って管理する感じです。

    実際に現場の作業が始まってからも、「ビスが足りない」とか「コーキングが入ってない」とか、まだ新人なのでミスもあります。

    そのときには自分が動くか、材料屋さんに依頼して持ってきてもらうかのどちらかなんですが、本当に間に合わない場合は自分で持って行ったりもしますね。

    まずはそういうミスがないように、最初の発注をかけるときに職人さんの手が空かないように資材を無駄なく揃えて、且つ予算を無駄に使わないようにすることを一番気を付けています。

    (2)お仕事のやりがいについて


    転職前の話になるんですが、前の会社は設備資材の卸しをしている商社でメーカーさんや別の商社とやり取りをして、設備屋さんに物を売る仕事をしていました。
    設備屋さんに物を売るので、施工は絡まなかったんですけど今の仕事と似たような部分があったんです。

    例えばメーカーや商社から物を仕入れて、ゼネコンさんや職人さんたちと打ち合わせをして納品や施工管理をしたりするので、仲介会社のような部分は変わらなくて、今の会社ではそこにモノづくりがプラスされた感じですね。

    今まではモノづくりが無かった分、やりがいが無かったんですが、今では自分が携わった現場が完成されて形に残ることが一番のやりがいです。

    (3)入社前と入社後のギャップ


    建設業と言っても意外と仕事は大変では無いのかな?と思っていたんですが、そんなことは無かったですね。

    実際は色々な現場を掛け持ちしながら、新しく始まる現場の段取りをして工事が終わる現場の書類を集めたりなど、工事が始まる前や最中、終わった後の全てにやることがあるのでマルチにこなすのが大変だなと思いました。

    あとは仕事をしていくうえで「次も君の会社で頼むわ!」みたいな声もいただけることが何回かあったので、自分の対応の仕方次第で営業になり得る場合もあるんだなって気づきましたね。

    私の会社だと建設業の許可がいくつかあって、その許可範囲だったら元請工事が出来るんです。そういったときに地域住民の方とお話したりするのも、業界に関係無い人とも話すことがあるんだなと思いましたね。

    (4)就職活動を振り返って


    1つ目の会社を辞めてからアルバイトの期間があって、その時に職人のアルバイトをしていたんです。私の父親が地元の工務店に勤めているので、その繋がりで職人さんを紹介してもらいました。

    そこで行った現場がたまたま今の会社がやっているところで、現場担当の方が長野支社の部長だったんです。その方に「もし就活中ならうち受けたらどう?」って言われたのがきっかけです。

    元々建設業は行かないだろうなって思っていたので、本当に偶然ですね(笑)

    (5)今後のビジョン


    建設業で上に行きたいというよりは、マルチ的に色々な業種のことを知って新規事業などを回す立場になりたいと思っています。

    今の会社の中で新規事業を立ち上げるためのコンテストがあるんですが、色んなグループ会社の人がオンラインで集まって意見を出し合って、その意見が採用されたらグループの代表者になってブロック戦へ進むんです。

    参加チームは大体100チームくらいあって、勝ち上がると実際に事業化されることもあります。

    会社ではそのための研修もあったりするので、そういった研修も楽しみの一つとしてやりながら、今ちょうど私の意見が採用されてグループの代表になったので、本戦を勝ち進めるように取り組んでいます。

    (6)就活中の体育会学生に伝えたいこと


    私はずっと野球をやっていて仕事に興味を持てなかったんです。なので自分自身が本当に興味を持てる仕事をしてほしいです。私も働き出してからちゃんと考えるようになったので…。

    社会人になってからも勉強することは多いので、自分が飽きない仕事というか「これなら続けていける!」と思う仕事を選んだ方が良いんじゃないかと思います。

    会社を選ぶ中でもちろん給与も大事です。会社の事業内容や業績を見て判断したほうが良いと思いますが、でも一番は自分が興味を持って取り組めるものを考えることですね。

    あとは、自分自身がどう暮らしていきたいかによってどれくらい稼ぐのかも変わってくるので、自分が描いているライフプランも考えておくと良いと思います。

    ・・・

    ご覧いただき、ありがとうございました!
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    気になる方はぜひこちらからご覧ください。

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