• 連載
  • 2022.02.20

金融業界(地方銀行)で働くリアル|24歳/営業職/新卒入社3年目

こんにちは、1st down編集部です。

連載企画「働くリアル」では、各業界の現場で働くアメフトや他スポーツ出身者へお仕事を選んだ理由ややりがい、入社後のギャップなどを直接取材し、まとめて発信しています。

今回は新卒入社3年目で、金融業界で働く方にお仕事のリアルを直撃しました!

▼目次

    【プロフィール】
    年齢:24歳
    大学時所属部活:アメリカンフットボール
    職種:営業
    業種: 金融業界 地方銀行(入社3年目)

    1日のスケジュール


    (1)現在のお仕事とコロナ禍での変化について


    銀行員(法人営業)として、中小企業や個人事業主の課題解決をしています。

    現在は実際にコロナ禍の影響を受けた会社が多いので、その法人に対してどのような融資ができるかというところや、財政状況に関してアドバイスをしたりしています。

    企業の社長は基本的に孤独な立ち位置なので、良き相談相手になれるようにいろんな話をさせていただいています。

    実際コロナ禍の中でオンラインの商談はほぼ無いに等しいです。以前、お客さんとコロナの話題になって、「オンラインにしたほうが良いですか?」っていう話をしたら、

    「それだったら、地方銀行と取引をする意味がなくなる」
    「正直銀行だけの業務だったら、金利も安いし支店に行く必要のないネット銀行でいい」
    「でも何で選ぶかっていうと、あなたたちと話せていろんな情報を持ってきてくれるから」
    「人と人で繋がれるのが一番良いところだ」

    ってお客さんから言われて、「たしかにそれは他にない強みだな」って思ったんです。

    今の時代、本来だったらデジタル化するべきなんですけど、その流れに逆行してでもちゃんと守るべきものがあるっていうのは、僕としては良いことだなと思いましたね。

    (2)お仕事のやりがいについて


    自分自身が勉強したり、自分の中に取り入れたことが直接的にアウトプット出来て、それによってお客様の役に立てるということが一番嬉しいですね。

    私の会社であればM&A人材紹介など、融資以外のソリューション方法もあるんです。そういった幅広い提案が出来る中から、お客さんのニーズに対して応えて、感謝していただけるのはやりがいかなと思います。

    実際に、ある会社さんが事業を行うにあたって必要な特殊な車両があったんですが故障してしまったため、それを新しく購入するにあたり相談がありました。しかしその会社さんの財務内容があまり良くなく、融資はダメだということになったんです。

    ですが、その車両がないとその会社さんは仕事が出来なくなってしまうので、何とか車両調達のために僕だけの力ではなく上司や支店長の力をお借りしました。

    その結果、融資ではないですがファイナンスリースという形で、なんとか購入することが出来たんです。
    その時にお客さんからすごく感謝していただけたことが僕にとって一番印象に残っているエピソードです。

    銀行に入る前は「融資しているだけでしょ」って思ってたんですけど、幅広い選択肢の中からお客さんに合致したものを何個かぶつけていけるっていうのがすごく楽しいことだなと思います。

    (3)入社前と入社後のギャップ


    学生時代は本当にやりたいことなかったんです。
    何に向いているかも分からなかったので、とりあえず何でも受けてみて残ったところが自分に向いているところだと思っていました。

    入社前はフワフワしたまま社会人になるんだなっていう感じで、大人の世界って怖いと思っていたので、普通に皆会社の中で冗談とか言うんだ…!と思いながら生活していましたね(笑)

    実際、社内に30歳上の方とかもいるんですけど、その方も普通に話しかけてくれます。今配属は2店舗目ですが、前の支店でも今の支店でも色んな人と話せますね。

    役職や年齢が上の人だからといって話さないってこともないですし、礼儀も学べるんですけど、それ以上に支店全体が一つになっている状態をちゃんと実感できているので、本当に組織として楽しいです。

    ただ、人のお金を扱っている以上は慎重にならなきゃいけない。そこの認識だけは、ズレてはいけないなと思います。

    (4)大学時のアメフトの経験について


    もともと大学3年の夏までLBとキッカーを兼任していたんです。
    そこでキッカー1本に絞った理由としては、チームを勝たせるためでした。

    1個上の先輩にキッカーなりたての人がいたんですけど、キックを慣れていない為に、成功率が低かったんです。それで負けたら後悔するし、迷惑をかけてしまうと思ったんです。

    僕が怪我をした時にその先輩が蹴っていたので、怪我をして出場出来なくなるリスクを減らす為というのもポジション転向した理由の一つです。

    そこで自分に何ができるかを考えて、もったいないミスを無くして得点に繋げていくことだと思い、「地道でもいいから100%を目指していけば、チームのためになる」っていうマインドでやっていました。
    それがきっかけで、部で初めてキッカー専任になったんです。

    正直、キッカーの練習なんてやること自体は少ないんですよ(笑)
    最初は周りの部員から、「サボってんのかな?」と言われることもあったんですが、自信を持って取り組んで、ちゃんと結果を残していったら、皆何も言わなくなりましたね。

    (5)今後のビジョン


    本当に人のためになることをどんどん提供していきたいです。
    そういう人間になりたいと思っています。

    そのために毎日勉強するようにしています。例えば資格試験の勉強だったり、本を読んだり、情報収集のために経済雑誌を読むとか、最近だとYouTubeでも勉強できるんです。

    自分の中にインプットして、しっかり理解をしたうえでアウトプットするために、日々そういうことをしています。

    (6)就活中の体育会学生に伝えたいこと


    もっとちゃんと企業研究とかをしていれば,、別のところに行ってたのかなと思うので、企業研究に関しては妥協しないほうが良いです。

    自分が何をやりたいのかを突き詰めるべきだと思いますし、時間が無いのは言い訳にならないことを大学4年生の自分に伝えたいですね。
    眠いから寝て、エントリーシートもギリギリまで出さず…企業研究しないから面接まで進んでも話せないとか、本当にそういうことはやっちゃいけないなと思いました(笑)

    学生の頃って一つのことに注力するのが美徳みたいな感じになっていますが、何においてもちゃんと全力でやれなきゃ、後々自分が後悔することになることを今すごく感じています。

    僕自身今まだアメフトを続けていて、「仕事ができないのは今アメフトを頑張っているから」「アメフトができないのは今仕事を頑張っているから」みたいに仕事とアメフトのどっちかを言い訳にしたくないんです。
    言い訳はしようと思えばいくらでもできるんですけど、すごく後悔すると思うんです。

    それは学生にも言えることで、周りが「部活をやってるのに、他のことに手出してる暇あるのか」みたいに言ってくると思うんですけど、そうじゃないんです。

    どっちも本気でやっているなら、周りも気づいてくれます。周りから言われるっていうことはまだ自分が本気で出来ていないんだと思います。
    どちらも後悔しないように、全力で取り組んでほしいです!

    ・・・

    ご覧いただき、ありがとうございました!
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    気になる方はぜひこちらからご覧ください。

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