• インタビュー
  • 2024.05.24

関東TOP8の強豪2校が語る「勧誘」で目指す姿とは|明治大&早稲田大アメリカンフットボール部

5月になり新歓も一段落ついた頃だが、新入生の中にはアメフト部に興味があるけれどまだ一歩踏み出せない人や、高校でアメフト部だったが「大学でもやっていけるだろうか」と躊躇っている人がいるかもしれない。

そんな人の後押しになるように先日春の交流戦を終えたTOP8で活躍する2チーム、明治大学グリフィンズと早稲田大学ビッグベアーズから話を聞いてきた。

▼目次

    ■ 明治大学グリフィンズ


    牧浦「スタッフとして入部するのに、もちろん目的があればとても良いですが、これという目的がなくても大丈夫です。」

    そう話すのは3年マネージャーの牧浦さくらさん。彼女がアメフト部を知ったのは偶然だった。

    牧浦「最初はサッカーやラグビーを考えてましたが、あちらはスタッフにも選考があってどうしようかなと思ってたいました。そんな中八幡山グラウンド(サッカーやラグビーが使っているグラウンド)は他にも部活があると知って、中でも今まで観たことも触れたことも無いアメフト部が面白そうと思い、練習に行ってみました。」

    3年マネージャー牧浦さん

    体験会に参加した彼女は、選手もスタッフも一緒になって歓迎してくれる雰囲気で入部を決めたと話す。

    これまでグリフィンズでは多くの部員が体験会をきっかけに入部を決めているそうだ。これはアメフトという競技を知らない事も理由にあるが、一番は先輩と直接関わることで部の雰囲気が分かることが大きい。

    牧浦「スタッフとして入部希望をする中で、グリフィンズに入ってこうなりたい、あれをやりたい、そういう目的がある人たちは勿論大歓迎です。だけど正直に言うと、入学して既にそういうのを持っている人の方が少ないと思います。まずは入部して、グリフィンズでしか経験出来ない4年間を通して自分はここが成長出来た、人として変われたなという事があれば良いんじゃないかなと思います。特にマネージャーの存在意義が何なのかという問いの答えを見つけることはとても難しいと思っていて、だからこそ、グリフィンズでの活動を通してじっくり自分なりの答えを出して貰えたらいいなと思います。」

    まずは気軽に連絡して欲しいとも話す牧浦さん。では選手側はどうだろうか。

    新楽「大学で部活、しかも体育会系に抵抗感がある人もいると思います。ぶっちゃけ自分も最初はそういった気持ちはありましたし、何なら「大学に入ってまでアメフト部は無いだろう」って考えでした(笑)」

    そう話すのは3年QBの新楽圭冬(けいと)選手。彼は高校時代アメフト部だったが、セレクション(スポーツ推薦)ではなく一般入試で入学している。そして入学時は「体育会で毎日練習ばかりの大学生活は何か違うなって思ってました」と話すように、最初は入部するつもりが無かった。

    3年QB新楽圭冬(けいと)さん

    その理由を彼は「大学生はバイトして遊ぶものと思ってました」と話すと共に、大学のアメフトは高校とレベルが違うとも感じていた。

    新楽「練習見学に行ったら、ぶつかり合う音がもう違いましたね。迫力も高校とは全然違って、圧倒されました。」

    そんな彼が入部を決めた理由は何だったのだろうか。

    新楽「よく考えたら、高校時代のアメフトは不完全燃焼だったなと思って。最後勝って終わったわけでも無いし、やり切った感じでもなかったです。それに練習見学の時、先輩達は圧倒されるほど真剣でガチだけど、凄くアメフトを楽しそうにやってるのを見て良いなと思いました。そしてこの人達と一緒に日本一を目指せる大学生活って最高だなと思い入部を決めましたね。」

    グリフィンズにはセレクションで入部してくる選手が多くいるが、新楽選手は彼らとの差などは感じなかったのだろうか。

    新楽「最初は感じましたし、同期にセレクションで同じポジションの選手がいたので、無理かなとも思いました。だけどやるだけやってみて、通用しなかったら別のポジションやればいいやと割り切りました。」

    そうして入部した新楽選手は入部後の練習の成果もあり、昨年の公式戦では幾度も出場し活躍している。入学時に感じていた「毎日練習ばかり」の部活イメージは今では変わったそうだ。

    新楽「今は練習が多い分、仲間と密度の濃い大学生活が出来てると感じます。普通の友達と遊んでる時間とは別というか、部の仲間と辛い事を一緒に乗り越えて、試合に勝って、一緒に喜んだりするのはグリフィンズでしか味わえない事です。」

    グリフィンズでは、一般入試等で入部する部員(一般入部生)には新楽選手のようにアメフト経験者だけでなく、高校時代は他の部活を経験した選手が多く活躍している。そして彼らのような存在がチームには必要だと話すのはマネージャーの西山千彩乃さんだ。

    西山「彼らが頑張って努力するので、セレクションの選手が抜かされないようにと気が引き締まります。チーム全体で見るとセレクション、一般入部生の両方がいる事で全体の底上げができ、より強くなっているなと実感しています」

    3年マネージャー西山さん

    西山「ラグビーやサッカー、それに野球部は強い経験者が入って、彼らだけが活躍する体制だなと感じます。けどアメフト部はセレクションの選手より一般入部生の方が多く、彼らの中で活躍する選手がバンバン出てくる環境です。それでいて日本一を目指せるリーグにいます。だから私は、他のどの体育会よりも日本一を我武者羅に掴もうとする姿勢や熱意を感じますし、それが他の体育会にはない魅力だと思います。」

    最後に西山さんに新入生へ一言貰った。

    西山「今振り返っても、グリフィンズに入部すると決めた事で、こんなにも大学生活が変わるんだなと思います。体育会なので辛い事もあるけど、それ以上に楽しい事が沢山だし、サークルや楽しい遊びだけでは経験出来ないことが沢山あります。なのでもし迷っているなら勇気を出して、まずは連絡や見学に来て欲しいなと思います。」

    最後にチーム各種SNSのQRコードから、グリフィンズの活動をチェックしていただきたい。

     

    ■ 早稲田大学ビッグベアーズ


    今回話をしてくれた4年LB松本さんと2年マネージャー石原さん

    早稲田といえば何度も甲子園ボウルに出場した強豪校。そんなチームの練習は経験者優先で置いてけぼりにされるのではと不安を感じる新入生がいそうだが、それはないと話すのが4年LBの松本和磨選手。

    松本「入部後は直ぐ防具をつけた実践練習などはせず、まずは筋力トレーニングやアメフトの基礎から丁寧に指導します。それを6月まで継続して土台をしっかりつくっていくので未経験でも大丈夫です。その後徐々にアメフトの実践的なヒットやタックルといった練習を始めていきます。」

    丁寧に教えて貰えるとはいえ、折角アメフトの格好良さに惹かれ入部したのにいつまでも防具無しの基礎練ではモチベーションが落ちてしまう人もいるかもしれない。

    松本「そうならない為に新入部員には新人戦を目標にしてもらいます。チームでも新人戦に向けて上級生が練習をサポートする体制をつくるので、未経験でもしっかり練習に取り組めば試合に出場できます。」

    チームではこれまでも未経験から多くの優秀な選手を輩出し、中には日本代表となった選手もいる。今年副将の堤祥悟選手(野球部)やオール関東に2度選出の曽木聡選手(サッカー部)などの存在からも、ビッグベアーズで真剣に練習に取り組めば未経験者でも活躍できることが窺える。

    では部活をすると勉強が犠牲になるかも、という新入生の不安に対してはどうだろうか。これには2年スタッフの石原理彩さんが答えてくれた。

    石原「ビッグベアーズは学業優先なので、部活の為に授業を休ませる事はありません。チームではこれまでアメフトで活躍しながら、学業でも優秀な結果を残した先輩が多くいます。」

    石原「例えばIBMビックブルーで活躍されている弊部OBの政本悠紀選手。政本選手は早稲田でも一番課題が多くて忙しい建築学科の人でしたが、在学中は単位を落とさず甲子園ボウルで活躍されました。その他にも主務の仕事をこなしながら京都大学大学院に進学したスタッフもいます。なので学業との両立は出来ますし、アメフトだけで終わる大学生活にはなりません」

    部活に励んで学業にも手を抜かないとなると、バイトや遊ぶ時間はどうだろうか。

    松本「意外かも知れませんが、僕らはバイトや遊びの時間に不自由を感じた事はありません。部員の多くがバイトしてますし、遊びも予めオフの日が分かってるので、旅行など予定を立てやすいです。遊びに関しては普通の大学生より充実してるんじゃないかなと感じるくらいです。」

    休みの日の過ごし方については、毎日のように顔を合わせる部員同士だからこそ最大限楽しめると石原さんは話す。

    石原「部員同士は休みが一緒だし、色々な事を一緒に経験した仲間です。だから普通の友達よりも日程や予定をパッと決めてパッと動けます。しかも日頃のトレーニングで体力があるから、遊ぶ内容もキャンプやゴルフからスキーに富士登山と、本当にやりたい事は何でもできます。」

    最後に入部を迷っている学生に対しての言葉をスタッフ・選手それぞれで話してもらった。

    石原「ビッグベアーズのスタッフは他大学と比較しても、仕事が多くてすごく働いていると聞きます。私たちも正直他大に負ける気持ちなんて無いし、スタッフとしても日本一を目指しています。一年生だから、スタッフだからと引け目を感じず、自分もビッグベアーズの一員として、選手達と同じ日本一を目指す仲間なんだぞって思って入部してきて欲しいですね。」

    松本「タレント勝負をしている大学と違い、自分達は毎年のように新歓で人を入れ、基礎から人を育て、コツコツと1人前にするプロセスを踏んできました。1人1人が育つ早稲田の環境だからこそ、全員で考える文化や、日本一への強い連携が生まれますし、僕らの日本一への思いは他のどのチームにだって負けません。まだ入部を決めかねている人も、是非共に戦うメンバーとなって、一緒に日本一を目指しに来てください。」

    最後にチーム各種SNSのQRコードから、ビッグベアーズの活動をチェックしていただきたい。


    いかがでしょうか。TOP8で活躍する2チームの活動について取材させていただきました。両チームとも未経験の入部を大切にし、取り組んでいます。どのチームでも未経験者の獲得を目指していると思いますので、ぜひご参考にしていただけたらと思います!

    1st downでは引き続き各チームの活動を取材させていただきますので、今後もご期待いただけたらと思います。

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