皆さん、こんにちは!1st down編集部です。
今回はこれまで公開してきたゼロアメの各記事の中から、絶対にしておいてほしい基礎ルールとポジション、試合観戦の楽しみ方を徹底解説!
「初めてアメフトを観るけど、実際どんなルールなの?」
「どんなポジションがあるの?」
などなど、今回の記事を読めば安心してアメフト観戦を楽しむことが出来るかも…!
▼目次
①アメフトはサッカーと同じ11対11で戦うスポーツ
・攻撃陣と守備陣が完全に分かれている
・アメフトは攻守交代の度にそれぞれの専門部隊を入れ替えながら試合を進める
★人数はサッカーと同じですが、攻撃と守備を同時に行うサッカーに対して、アメフトは野球のように攻守交代があることが特徴です!②アメフトの試合時間は15分×4Q(クォーター)
※日本のアメフトの場合は12分×4Qがメイン
★「クォーター」というのは試合時間の4分の1のことを意味します。
第1Qから第4Qで分けられ、第2Qが終わった時点でハーフタイム(休憩)を挟みます。つまり前半2Q、後半2Qで試合が行われるということです!ここはバスケと似ていますね。③攻撃の際に目指すのはエンドゾーンにボールを運ぶ「タッチダウン」
・ランプレーやパスプレーでボールを前に進め、最終的にエンドゾーンにボールを持ち込むとタッチダウンで6点が加算される
★攻撃側は自分たちの陣地を少しでも多く広げるため前進するのに対し、守備側はそれを食い止めようとタックルをします!
※赤が攻撃側(オフェンス)、青が守備側(ディフェンス)
④4回の攻撃の間に10ヤード(9m)進めなければ攻守が交代する(Down制)
★10ヤードを進めなかった時に相手チームに攻撃権が渡ります。
このルールだけが頭に入っていれば、試合の流れが大まかに分かるはずです!例)
・1st downで5ヤード前進
・2nd downで3ヤード前進(5+3=8ヤード進んでいる状態)
・3rd downで2ヤード後退(8-2=6ヤード進んでいる状態)
・4th down で5ヤード前進(6+5=11ヤード進み、新たに4回の攻撃権を獲得!)
※もし4回目の攻撃で10ヤード以上獲得できなかった場合には、その場で攻守交代
ここまでご紹介した4つのルールがアメフトの基本中の基本となります!他のスポーツでも同じですが、人数、試合時間、得点方法はマストで覚えたいところです!
アメフトのポジションは基本ルールと同じくらい重要です。まずはポジションの一覧画像をご覧ください!
アメフトには大きく分けて8つのポジションがあります。オフェンス、ディフェンスのそれぞれのポジションを見ていきましょう!
アメフトで一番の「花形ポジション」と言われるQB。名前だけは耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
<QBの役割>
オフェンスは常にQBを起点にしてプレーが始まります。つまりオフェンスの司令塔になるため、「QBの出来がチームの勝敗を左右する」と言っても過言ではないほど、責任は重大です。
オフェンスメンバーがプレーしやすいように、常に広い視野と高いリーダーシップが必要なポジションです。QBはコーチからの作戦をオフェンスのメンバーに伝え、プレーを開始します。もしプレーを始める前に進めることが難しいと判断した場合には、QBの判断で作戦を変更することもあります。
様々な場面で迷わず適切な判断が素早く出来ることは、QBに必要な資質の1つです。もちろん、自分をタックルしようと強烈なプレッシャーがかかる中、冷静に判断を下すことが求められます。
RBという名前の通り、ランプレーの主役となるポジションです!
<RBの役割>
QBから受け取ったボールを持って走り、ディフェンスを翻弄しながら前進していくことが求められます。ディフェンスの激しいタックルにも負けないタフな体と強靭なメンタルが必要なポジションです。
スピードで相手を翻弄するタイプや、パワーでディフェンスを突破するタイプなど、多種多様な個性を持ったRBが集います。プレーによってはパスを捕ることもあるんです!
オフェンスの大黒柱的な存在。オフェンスが得点するうえで原動力となるアツいポジションです!ランにもパスにも関わるため強いチームはオフェンスラインが安定して強いそう…!
<OLの役割>
オフェンスラインは、C(センター)1人、G(ガード)2人、T(タックル)2人からなる5人のユニットで、ランプレーでもパスでもディフェンスをブロックし、見方を守っています。ブロック専門のためかなり体が大きいです!(大学1部リーグだとユニットの平均で110kgくらいあります…!)
ランプレーではその5人が連携しながら、RBの走る道を開けるためにディフェンスをブロックします!パスプレーではQBがWRにパスを投げるまで、ディフェンスのラッシュを食い止めます。つまりすべてのオフェンスのプレーを支えているのがOLなんです!
空中戦で活躍する2つのポジション。フィールドを駆け回るスピードとキャッチ力はチーム随一!
<WRの役割>
QBからのパスを捕ることが主な役割。確実なキャッチが必要な事はもちろんですが、ディフェンスを振り切るスピードやジャンプ力、正確なパスコースを走る能力も必要となります!アメフトの中でも「最も身体能力が求められるポジション」と呼ばれています。
<TEの役割>
ランプレーとパスプレーをこなす何でも屋。ランプレーの際はOLと連携し力強いブロックで走路を開き、パスプレーの際はWRと同じパスターゲットとしてキャッチもこなします!様々な技術が求められる、まさにオフェンスのオールラウンダー。
相手OLのブロックを打ち破り、攻撃を最前線で相手と止めるポジション!DT(ディフェンスタックル)とDE(ディフェンスエンド)で構成され、体の大きさはもちろん強靭なパワーとスピードが求められます。
<DLの役割>
ディフェンスの最前線に並ぶ通常4人からなるユニット。ランプレーではRBが走るコースを潰してタックルを狙い、パスプレーではQBを止めるQBサックを狙います!
DTはOLと2対1になることも多く、チーム随一のパワーが求められます。また、DEは相手と1対1になることが多いためスピードはもちろんテクニックも求められます。
ディフェンスの中心となる非常に重要なポジション。ILB(インサイドラインバッカー)とOLB(アウトサイドラインバッカー)から構成され、RBやOLとの1対1を制する技量と判断力が求められます。
<LBの役割>
ディフェンスの中央に位置し、オフェンスのプレイを見極めてディフェンス全体に指示を出します。リーダーシップはもちろん、プレーへ瞬時に反応する俊敏さと安定したタックルが求められます。
WRとマッチアップし、オフェンスのパスプレーを封じ込めるCB(コーナーバック)と、フィールド全体の状況を把握しながらディフェンスの最後の砦として構えるSF(セーフティ)から構成されます。
<DBの役割>
パスではWRとの1対1を制し、相手のボールを奪うインターセプトを常に狙います。また、最前線を突破してきたRBをしっかりタックルで仕留める能力も問われるため、チーム内でもアスリートが揃います。DBのビッグプレーが試合の流れを大きく変える事もあり、非常に重要なポジションです!
キックプレー時に登場するポジション。登場回数は少ないですが、勝敗を分ける場面での登場が多く、強いメンタルが求められます!
<Kの役割>
試合開始時の「キックオフ」、3点を狙う「フィールドゴール」、タッチダウン後の「ポイントアフタータッチダウン」の際にボールを蹴るポジション。
※キックオフは地面にボールを置いて蹴るんです
<Pの役割>
4th downで陣地の挽回を狙う「パント」の際にボールを蹴るポジション。
<パンターはキッカーとは違う能力を求められる>
基本的には試合が行われるリーグまたは連盟の公式HPで日程を確認いただくのが確実です!試合日程はもちろん、過去の試合結果や記録なども見ることが出来ます。 社会人アメフト(Xリーグ)の場合も同様に公式HPをチェックしましょう!
<関東学生アメリカンフットボール連盟公式サイト>
http://www.kcfa.jp/<日本社会人アメリカンフットボールXリーグ公式サイト>
https://xleague.jp/
試合のスケジュールを確認したら、該当試合のチケットを購入しましょう!チケットの購入についても先ほど同様に連盟の公式HPから買う事が可能です。基本的にはネット上での事前購入になりますが、試合によっては当日に会場でのチケット販売が行われる場合もあります。
ただし当日券よりも事前購入のほうがスムーズなので、予定が決まっているのであればあらかじめに購入するのをおすすめしますよ〜!
試合によって指定席と自由席が選べる場合があります。基本的には自由席の場合が多いため、応援するチームが決まっている方は応援チーム側の座席を選択すると良いですね!また、社会人アメフト(Xリーグ)の場合はリーグごとにチケットの販売方法が異なるため詳細をしっかり確認の上チケットを購入しましょう!
●X1(1部リーグ)
→インターネット事前購入(当日含む)のみ※当日会場販売なし
●X2(2部リーグ)
→インターネット事前購入(当日含む)なし/当日会場販売のみ
※該当チームから事前購入可能
●X3(3部リーグ)
→入場料無料(予約等不要)
Xリーグチケット購入の詳細はこちら
各チームのSNSにも情報が更新されていますのでぜひチェックしてみてくださいね!
会場ではチームグッズの物販やチーム紹介、飲食物の販売が行われている場合があります。応援チームのグッズを購入したり、観戦中に食べる飲み物や食べ物を購入してキックオフを待つのもアリですね!会場によっては観客へ無料の応援グッズが配布される事もありますよ!
(実際に昨シーズンに東京ドームで行われた法政大学オレンジの試合では、チームカラーのメガホンを配布していました!ちなみに裏面には校歌が記載されていましたよ♪)
まずは試合前にチームメンバーをチェックしましょう!会場ではメンバー表が配布されることもあるので、気になる選手と背番号を控えておくと試合の際も見やすくなります。
実際の試合を見ると生の試合だからこそ伝わる選手たちの熱気と防具が生でぶつかり合う音がすごいんです…!試合開始時はボールを追うのに必死ですが、時間の経過とともに目が慣れていきます。前述した基本的なルールさえ頭に入れてしまえば試合の流れは十分に把握することができます!
アメフトを気になっている方は一度フィールドに足を運び試合を生で見ることを強く、強くオススメします。見るときは細かい反則やルールなんか気にせず、とにかく大男たちがフルスピードで当たる迫力や、ヘルメットが当たる衝撃音など、本気の意地のぶつかり合いを楽しんでみてください。一度見れば必ず魅了されるはずです!