• コラム
  • 2023.06.26

「大学アメフト」の魅力って何?経験者が5つのポイントに分けて解説!(2023年最新)

こんにちは!1st down編集部の神田です。

「大学から新しくスポーツを始めようか悩んでる…」
「新歓でアメフト部に声をかけられたけど、そもそも大学のアメフトってどんなもの?」
「アメフトなんかやったことないけど、本当に未経験から活躍できるの?」

などなど、これから大学でアメフトに挑戦するか悩むすべての人へ、大学時代に選手とスタッフを経験した私だからこそ分かるアメフトの魅力を解説します!

現役選手・スタッフやOB・OGでも楽しめる内容になっておりますので、ぜひご覧ください!

▼目次

    まずは軽く自己紹介です。私自身は中学3年生でアメフトに出会い、約10年間アメフトに魅了されてきました。ファンとして、時にはチームに所属して現場から国内アメフトをずっと追いかけ続け、応援してきました。

    今は1st downの公式Twitterにて国内外問わずアメフトの最新情報を発信したり、時にはチームへインタビューをさせていただいていたりなど、活動しております。今回はそんなアメフトを愛する私が「大学アメフトにしかない魅力」というテーマで皆さんにご紹介していきますよ~!

    ■ そもそも「大学アメフト」って何?


    大学アメフトのチームは日本全国にあり、中でも関東と関西には強豪校が揃います。昨年度の優勝校は組織力の高さで国内アメフト界で絶対的な強さを誇る関西学院大学。昨年の優勝で5連覇を決め、今年度も優勝最有力候補のチームです…!

    【大学アメフト】2022シーズンのランキングをまとめてみた(関東・関西)

    また、大学アメフトのチャンピオンを決める試合は「甲子園ボウル」と呼ばれ、全国8学連(北海道、東北、関東、東海、北陸、関西、中四国、九州)からそれぞれ1校が出場し、トーナメント制で出場校を決定します。試合の会場は高校球児の聖地、甲子園球場。

    甲子園ボウル当日には天然芝が球場に敷かれ、アメフト専用のフィールドに1日だけ様変わりします。例年関東・関西のチームが出場することが多いものの、近年では地方のチームも実力をしっかりとつけており、関東・関西の壁を越えるチームが出てくる日も遠くないかもしれません。

    さて、ここからが本題。大学アメフトの魅力を5つに絞って紹介します!本当はもっとたくさん書きたいんですが、5つに絞りました…!「なんか多くない?」とは思わず、ぜひお楽しみください~!

    ■ 1. スタートラインが一緒だからこそ、未経験からでも活躍できる可能性が高い


    実はアメフトは大学からでも「競技未経験者」が始めやすいスポーツなんです。チームスポーツ且つオフェンス・ディフェンス・キッキングと数多くのポジションがあるからこそ、何か一つ「強み」があるだけで、試合で活躍することが出来ます。

    現在大学で活躍する数々のスター選手を始め、日本代表選手ですら高校までは違うスポーツをしていた選手が多く、大学から始めても十分に活躍できる可能性があることを裏付けています。実際にプレーしている選手の経験競技は本当に様々で野球やサッカー、バスケなどのメジャースポーツだけでなく、剣道や柔道などを経験している選手もいます。(私の上司は高校まで野球だったそうです・・・!)

    最近では2020年に全日本大学相撲選手権で史上二人目となる「大学1年生」で優勝を決め、アマチュア横綱に輝いた花田秀虎選手がアメフトに競技を転向したことも記憶に新しいですね。

    また、どのチームにも大学スポーツ特有の4年間」というタイムリミットがあるからこそ、活躍する選手たちの移り変わりが毎年激しく、常に活躍するチャンスがあります。

    ■ 2. 試合数が少ないからこそ、1試合に懸ける思いが強い


    プロ野球では1チーム当たりの年間試合数は約150試合程度、Jリーグでは年間約35試合程度ですが、大学アメフトの試合数は年間で平均約10試合程度!(リーグによって所属チーム数が異なるため、年間10試合より少ない大学ももちろんあります)

    大学アメフトの1年間の試合は主に「春季オープン戦」と「秋季リーグ戦」の2つで分かれています。

    ■春季オープン戦
    秋のリーグ戦に向けたチーム力の向上、個々のスキルアップが目的。秋シーズンは同リーグの同カンファレンスのチームの試合しか行われないものの、オープン戦の場合は関西のチームが地方のチームと対戦したり、関東のチームが関西のチームと対戦するなど、普段は見れない違うリーグ同士のカードが多く揃います。

    ■秋季リーグ戦
    大学アメフトの大一番!どのチームもこのリーグ戦で勝つために1年間かけて準備を進めます。もちろん、学生日本一を決める甲子園ボウルも秋季リーグ戦の結果次第で出場することが出来ます。(※基本的には1部校のみ甲子園ボウルへの挑戦権を得るため、2部以下のチームはまず1部との入替戦で勝利し、昇格を決めて甲子園ボウルへの挑戦権を得ることが1年の目標になります)

    試合数が少ないからこそ、常勝校でさえ1試合負けてしまったが故に甲子園ボウルへの挑戦権を逃したり、下馬評では不利とされたチームが常勝校にアップセットをしてリーグで大波乱を起こすことも可能です。だからこそ1試合の意味合いや懸ける熱量、チームの団結力がハンパじゃないんです!

    ■ 3. どんな強みでも活かすことが出来る、様々なポジション


    「自分は体が小さいし、あんなデカい人ばかりのチームでは試合に出れなそうだな…」
    「俺は足が遅いし、入部しても足手まといになるだけだろ…」

    と思ったそこのあなた!全くそんなことはありません。アメフトには、自分の強みを活かせるポジションが豊富に揃っています。

    例えばボールを投げる専門の人、体を張って道をこじ開ける専門のポジションなど、完全分業制で様々なポジションがあるからこそ、一人ひとりの個性が非常に強く、何か一つ自分に「強み」があれば試合で活躍できるスポーツがアメフトです。

    体重120kgの選手と70㎏の選手が同じフィールドで戦うのは、アメフトだけかもしれません…(笑)

    また、アメフトは「究極の戦略スポーツ」とも言われており、100を超える作戦を覚えて状況に応じて使い分けプレーをしています。

    つまり、激しさだけでなく冷静な頭脳も必要とするスポーツなんです。相手チームの弱点を分析したり、どんな作戦を立てれば相手を倒すことが出来るのかなど、「勝敗は試合が行われる前に決まっている」と言われるほど準備が大切なスポーツです。

    迫力だけじゃなく、静かに繰り広げられる冷静沈着な頭脳戦もアメフトならではの魅力です!

    ■ 4. スタッフも「12人目の選手」としてチームの勝利に貢献する


    「アメフトは選手だからカッコいいんでしょ?」

    と思った方もいると思います。ですが、スタッフも選手と同じくらい勝利に大きく貢献しているカッコいいポジションなんです!

    選手たちがフィールド上で活躍できるのは当たり前ではありません。日々滞りなく練習ができる環境をマネージャーが作り、選手たちを常に万全な状態でプレーできるようトレーナーがサポートしているからこそ、選手は100%の状態でアメフトが出来るんです。

    他にもフィールドには立てないからこそ気づく第三者的な視点でチームに新しい気付きを与えたり、勝利した時には選手と同じくらい喜びや達成感があるはずです。選手と同じく、スタッフにもさまざまなポジションがあります。マネージャーやトレーナー、分析スタッフやマーケティングスタッフなど、自分の得意を活かせるポジションが絶対にあります。

    ■ 5. アメフトで得るスキルはビジネスでも通用する


    「アメフトって就活に強いらしいよ」と聞いたことはないでしょうか?実は本当です。なぜなら、アメフトはさながらビジネスを体現しているようなスポーツなんです。

    【解説】アメフト部が就活に強い理由とは?

    アメフトは一人ひとり違った色々な強みを持ったチームメイトと、戦略を工夫したり、時には意見が衝突してもチームとして答えを出さなければならない状況に置かれたり、常に仮説立案(Plan)と検証作業(Do/Action/Check)をしているんです。

    ★アメフトで得ることが出来るスキル
    ①課題発見力
    日々自分やチームの取り組みを振り返り、今どんな課題があるのかを発見することが出来る
    ②論理的思考力
    見つかった課題に対して、解決する方法を論理的に考えて、行動まで移すことが出来る
    ③巻き込む力
    見つかった課題に対して、一人ではなくキーパーソンを巻き込み、解決まで導くことが出来る

    上記のスキルは社会人になっても必ず求められるスキルです。様々なバックグラウンドを持つ人たちと同じ目標に向かって、自分に与えられた責任を果たすことが求められます。

    4年間アメフト部の環境で経験を積めば、社会に出て困難に遭遇しても学生時代の経験が必ず活きるはずです。また、就活が不安な場合には1st downを運営するアグーで全面的にサポートさせていただきますのでご安心ください!

    ■ アメフトを始めるか悩んでいるなら、一度「生」で試合を見てみよう


    ここまで大学アメフトにしかない5つの魅力をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

    アメフトを始めるか悩んでいる方には、一度フィールドに足を運び試合を生で見ることを強く、強くオススメします。

    見るときはルールなんか気にせず、とにかく大男たちがフルスピードで当たる迫力や、ヘルメットが当たる衝撃音など、本気の意地のぶつかり合いを楽しんでみてください。一度見れば必ず魅了されるはずです!

    最後に、今回は大学アメフトの魅力をとことんお伝えしましたが、やはり大学で4年間アメフトをすることは簡単なことではありません。むしろ部活と勉強の両立など、苦しい時間や経験が多いと思っています。しかし、本気で目標に向かって取り組むからこそ、本物の仲間ができて、最高の経験ができると思っています。

    「大学でアメフトを4年間すること」は必ずあなた自身の人生の糧になることを、断言させてください。本気で挑戦する4年間を過ごしてみてはいかがでしょうか。皆さんがフィールドで輝く姿を見れることを楽しみにしています!

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