• 連載
  • 2022.03.01

飲料メーカーで働くリアル|27歳/営業職/新卒入社3年目

こんにちは、1st down編集部です。

連載企画「働くリアル」では、各業界の現場で働くアメフトや他スポーツ出身者へお仕事を選んだ理由ややりがい、入社後のギャップなどを直接取材し、まとめて発信しています。

今回は新卒入社3年目で、飲料メーカーで働く方にお仕事のリアルを直撃しました!

▼目次

    【プロフィール】
    年齢:27歳
    大学時所属部活:アメリカンフットボール
    職種:営業
    業種: 飲料メーカー 入社3年目

    1日のスケジュール


    (1)現在のお仕事について


    私の会社では業務用営業家庭用営業(流通営業)という2つの営業職があって、私は業務用営業を担当しています。

    仕事の内容としては、主に飲食店様に商品を取り扱っていただくために日々営業活動をしています。

    やはりコロナ禍の影響によって、飲食店様が動かないとお酒屋さんにも影響が及んでしまいます。そういった中で「いかにお店が繁盛されるか」ということを考えて、今までに前例が無い中で営業することが一番難しいと思っています。

    特にアルコール類等の売り上げの部分は、飲食店様からすると激減しているのは目に見えていますね。酒類提供が出来ないこともそうですが、時間短縮営業など様々な要因があって売り上げが落ちています。

    その一方で家庭用(流通)営業と言われる営業の方たちは、スーパーマーケットさんやコンビニエンスストアさん等を担当されるんですが、そちらの市場は現状としては伸びています。

    外でなかなか飲食が出来ない状況で、ご自宅で食事されたり、テイクアウトの需要が増えてきているので伸びているのかなと思います。

    (2)お仕事のやりがいについて


    営業として働く中で、店長さんだったり、たくさんの店舗を持たれているオーナーさんや大企業の社長さんなど、様々な方と接する機会を持たせていただいて、その方々によって色んな課題や不安な部分があります。

    そこに対していかに私自身が課題を解決して、不安を払拭できるかを考えながら営業が出来るというのは営業職ならではの魅力だと思います。

    あとは、私は飲食店様向けの営業なので、やはり担当の飲食店様に行ったときにお客様が楽しく笑顔でお酒を飲んでいる姿を見ることが一番嬉しいです。

    自分が頑張った成果として表れているのがお客様が楽しんでいる姿だと思うので、飲食店様に「ありがとう」と言ってもらえることが最大の成果なのかなと思います。

    (3)入社前と入社後のギャップ


    良い意味でも悪い意味でも私はそこまでギャップは無かったです。

    会社はあくまでも自分の想いややりたいことを実現する場所だと元々思っていたので、入ったところでそこは変わらないのかなと思っていました。

    あえて言うなら、良いギャップとしては色んな方と出会えるからこそ良い学びがあるので、そこは入社する前だとコミュニケーションなど怖いイメージがあったんですが、入社してみると良い意味で学びの場になります。

    逆に悪いギャップとしては、どのメーカーさんもそうだと思いますが、やはり自社の商品が好きだからこそ入社している方も多いと思います。

    その分視野が狭くなってしまい、考え方が固まりやすくなってしまうところがあると思います。

    (4)就職活動を振り返って


    今の会社に決めた理由として、おおまかに2つありました。

    1点目は元々お酒が好きだったこともあるんですが、お酒という商材を営業の軸として扱いたいという想いがあったからです。

    2点目が「お酒の価値観を変えたい」という強い想いです。

    それは4年前に1年間カナダに留学をしていたときに英語力もそうですし、お酒を通じて考え方や価値観を変えられた良い経験が出来たからです。

    当時英語の先生に、「英語をいち早く習得するには毎日外国人と飲みに行け」って言われて、外国の方と毎日バーに飲みに行っていたんですね。お酒を飲むと酔いも回ってきて自然と話すようになりますし、相手も話してくれるじゃないですか。

    そこでリスニング能力やスピーキング能力も上がるんですけど、一番の良さはその方の考えていることやその国の文化をすごく話してくれるんです。私としてはそこで人間としても成長できたのかなと思っています。

    それを帰国してからでふと思い返して、日本ではお酒がコミュニケーションツールの一つとして捉えられているのかな?と考えたときにまだ薄いのかなと感じました。

    なので、そういった価値観を変えるような仕事が出来る酒類業界を希望しました。

    (5)アメフトの経験が社会に出て活きたこと


    私は主務をしていたこともあり、人前に立つ場面が多かったので、その分色んな方とお話するときに緊張しづらいです。

    アメフトに関わらずだと思うんですが、挨拶や礼儀をしっかりするという部分はどの部活動でも経験することなので、そこは社会人になっても大事だと思います。

    まず挨拶が出来ないとお客様にも「この営業、感じ悪いな」って思われてしまいますし、スポーツマンとしてではなくてその前に人間として大事にしたいところです。

    アメフトの経験に関してはガッツというか、他の競技の方と比べると何事にも恐れず取り組みやすいのかなとは思うので、そこは業種に関わらず通用することですね。

    あとはアメフトならではの独特な部分ですが、自分を客観視することが多いと思います。

    例えばある課題に対して「自分だったらこう考えるけど、一歩引いて考えてみるとこういう解決方法もあるよね」っていう考え方ができると思います。

    (6)今後のビジョン


    今の第一の目標は海外支社に行くことです。

    留学経験もあったので海外で一度仕事をしてみたいということと、学生の頃に感じたお酒の存在がビジネスという立場になったときに同じ感じ方なのか、それとも違う見え方があるのかというところもすごく気になります。

    そういった部分を海外で営業させていただいたときに学びたいです。そこで学んだものを日本へ帰ってきてから、日本の市場で還元していきたいと思っています。

    今はその目標のために、会社から与えられた目標の数字を達成するうえで、「いかに協力してくださる方を増やすか」ということを考えながら営業をしています。

    例えば今のコロナ禍ですと、お客様とお会いする機会も少ないので、収集できる情報は随時お客様に発信をして信頼関係を構築するようにしていたり、いただいた依頼にはすぐにご対応させていただいて、タイムリーにリアクションできるように意識していますね。

    そういった日々の積み重ねで信頼関係を築いて、その関係があるからこそ私の目標も達成できると思いますし、その信頼関係を構築する経験が海外でも通用する部分だと思っています。

    (7)就活中の体育会学生に伝えたいこと


    部活も辛いと思いますが、会社に入っても辛いことは多いですし会社に入ったら絶対にギャップがあると思うんですよね。

    会社のことをどれだけ調べてもどれだけ愛があっても、絶対にギャップはあるはずです。

    でもその中ですぐ辞めるか辞めないかを決めるのは、自分自身がその会社に入って何をしたいかだと思うんです。何をやりたいかという軸がブレなければ、多少辛くても続けられると思います。

    それはアメフトも一緒で、「日本一になりたい」「リーグ昇格したい」とか目標があって、それを軸に皆で頑張っていたからこそ頑張れていたと思います。

    会社でも自分がやりたい軸に協力してくれる社内の人や取引相手、お客様がいるので、「まずは自分が何をしたいか」という軸をしっかりと確立出来ればどの会社に入ってもやっていけるはずです!

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    ご覧いただき、ありがとうございました!
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